おいしいサツマイモを育む独自の地形

茨城県はさつまいもの栽培面積・生産量ともに鹿児島県に次いで全国第2位の大産地です。特に、県内最大のさつまいも産地である行方地区は、霞ヶ浦と北浦という2つの湖に挟まれた広い台地で、赤土のなだらかな傾斜のある畑は水はけが良く、さつまいもの栽培に適しています。生産量・品質ともに全国トップクラスです。

焼いもに適したさまざまな品種

茨城県内で一番多く栽培されている品種は、ホクホクとした食感が特徴の「ベニアズマ」です。あまみが強く、味がよく人気の品種です。皮の色は少し紫がかった濃い赤色で、果肉の色が黄色く粉質で、繊維質が少なく、焼くとホクホクとした食感に仕上がります。

また、近年栽培面積が増えてきている、しっとりとした食感が特徴の「べにまさり」「べにはるか」なども焼いもに適した品種です。

「べにまさり」は表皮の色はさつま芋らしい赤色で、中の肉色は淡い黄色です。焼くとホクホクというよりはしっとりで、糖度が高く味がよいとされています。

「べにはるか」は食べてみると強い甘さを感じます。果肉の色は黄白色で、やや粉質で、加熱するとしっとりとした食感に成り、焼いた時の甘さはあの安納芋とも比較されるほどで、非常に甘く美味しい焼き芋に適した品種です。